カズトコトコ‥

福井県が…日本が良くなりますように!

吉野鮨本店(日本橋) お任せは…

夏は なんか 鮨を食べたくなる頻度が増すような…
 
特に暑いのに微妙な天気の日には 鮨で って言うか 鮨屋で〝シャン〟としたくなる!
 
何が〝シャン〟なのかはよく分りませんが… まぁ そ~ゆ~気分デスネ!
 
っということで 日本橋の吉野鮨本店 へ行く事に…
 
昼時にフラッと行って 1杯呑んで ちょっと抓んで ってのが気に入っている
 
吉野鮨本店 ですが
 
夜に態々行って 腰を据えて呑んで ぃよ~っと握ってもらう ってのはどやねん?
 
って事で行ってみました
 
とりあえず〝お任せ〟が無難なのかな と思って ツマミも握りもお任せで 注文
 
飲み物は 冷酒 櫻正宗吟醸から
 
さぁ~ どんな感じになるのかな~ とワクワク!
 
最初に 刺し盛り が登場
 
なんかフツー… 
 
赤身・トロ・鮃昆布〆・〆鯖・甘エビ・カニ身 を下駄に盛合せ
 
地方の寿司屋とかでもこんな感じで出てくるよな~ とちょっとトーンダウン…
 
でも 〆鯖おいし~ 酢の角が取れていい塩梅
 
北陸出身の私には 夏に 甘エビ&カニ は疑問なんやけどね…
 
なんかフツー…
 
刺し盛りを食べ終えても なかなか次が出て来ないので
 
もうちょっとツマミ出してくださいよ と言うと
 
ハイ え~ じゃあ 焼いた物とか温かい物は召しあがりますか? 
 
食べる!
 
ゲソとか穴子とか… 穴子は握りでお出ししようと思ってるんですが…
 
んじゃ ゲソ焼いて あと他にもなんか
 
ヘイ! 
 
で奥になにやら指示を出して ネタケースの上に置いてあった サザエ を焼きはじめる…
 
姫サザエの壷焼き… ワタまで美味しくいただけます 上手く砂が抜いてあるな~
 
帆立貝柱の磯辺焼き… まぁ いっか!
 
ゲソ焼き… うんめ~
 
冷酒を吟醸から純米に変え3本ほど呑んで
 
さて握りに!
 
 
鯛昆布〆
ヅケ
トロ
ホッキ貝
煮アサリ
シンコ
干瓢巻き
 
で ご馳走様
 
なんですが…
 
最初に刺し盛りが出されてから
 
ええっ! こんなんフツーの寿司屋やん! と思いながら(当たり前なんですけど)
 
少々期待ハズレ感を抱きながらも居座っていたのですが
 
周りのお客さんの楽しそうな感じ
 
控え目な職人さんの感じ
 
近頃ではあまり見掛けなくなった〝本手返し〟の握り
 
飾り気はないけど確りと仕事のしてあるネタ
 
しみじみと旨い鮨
 
など
 
フツーに感じていた事が よくみると全然フツーじゃないことに気付き
 
この一見フツーさが 実はこの店の拘りなんだと
 
それはつまり お客さんへの思いやりなんだと
 
という事に思い至りました!
 
店のスタイルを押し付けるのではなくて 客が美味しく鮨を食えるように…
 
近頃の主流なんだと思いますが お任せを中心とした〝洒落た〟鮨スタイル
 
に慣れてしまっていた自分の料簡違いに ハタと膝を打った次第です
 
そうですよね 食べたいモンを 好きなように食べたらええんですよね
 
そのために 吉野鮨本店は 確りと仕事をして ドッシリと客を待っててくれる と
 
伝統や格式に驕る事なく 普通の鮨屋に拘る 吉野鮨本店
 
決してフツーではありませんでしたスゲ~