新患その1
昨日は、午後に1人キャンセルが出たので、新患を2人入れることが出来ました。時間的にちょっとキツかったですがなんとかなりました。
その1
近所のKさん、85歳、女性。
午前中に直接みえて膝が痛いから診て欲しいと言われるが、
ちょっと今すぐは他の方の予約もあるので無理なのですが、今日の夕方ではダメですかね?と返事をすると、
近所だから何時でも来れると、夕方に予約を入れて一旦帰られた。
(すみません御迷惑をお掛けしますm(__)m)
と言う事で、夕方にKさんが来院。
歩くと右膝が痛いと言う。前は左だったんだけど、今は右の方が痛くなちゃって、困ったもんだわと両膝を擦っておられます。
歩くと膝の何処が痛いんですか?とちょっと歩いてもらうと、
アタタ、この辺かな、いやこの辺、ん~全部痛くて何処が痛いか分かんないのよ といわれる。
膝全体が痛い!
はい、前が痛かったり後が痛かったり…
どのくらい前から痛いんですか?
もーだいぶん前、何年も前よー
病院で何か治療はされたの?レントゲンとかは?
病院は行ってます。痛み止めと湿布をもらってます。レントゲンはよく分からないわよ。とのことです
ちょっと触診してみると、膝全体が浮腫んでいて(湿ですね)、周囲の軟部組織が硬くなっていました。変形は少しありますがそんなに酷くはなく、熱もありません。
湿布が膝蓋骨の上下と膝裏に貼ってあり、とりあえずここが痛いんだなというのが分かります。
で、痛み止めは何を飲んでるんですかね?分かります?と聞くと
カバンからお薬メモを出してきて、コレよと見せてくれました
かなり強い痛み止めのお薬です
今日はもう飲みました?
今日はここに来ると思ってまだ飲んでない
(おっ!それは助かった!、これはあくまで私個人の経験による私見ですが、痛み止めを飲んでいるのになお痛みがある場合には、お薬が強い程、それなのに痛みが強い程鍼灸は効かないように思われます)
ではちょっと鍼をしますね。膝の何処が一番痛いのかハッキリさせないといけないんで、先ずは肘のところに鍼を刺しますね。
(最初に膝全体が痛くて何処が痛いかハッキリしないという段階で、一番最初に鍼をさすツボは決まったようなもんですが)
ベッドに腰掛てもらった状態で右肘の膝痛3穴に、寸6の3番鍼を末梢に向かって横刺、8割方鍼を刺入。
痛いですか?
いや全然痛くない
でも私の手にはしっかりと手応えががありましたので、ちょっと立ってみましょうと立ち上がってもらう
?
大丈夫ですか?では鍼は刺したままですがちょっと歩いてみてください。
Kさんはおずおずと歩き始め、??あれっ痛くない!治ったの?と聞いてきます。
いやいやそんな簡単には治りませんよと私
今のKさんの歩き方は、膝関節も足首もほとんど動かしていないから痛まないだけです。長いこと痛かったのでこういう歩き方になったのでしょう。
では今度はベッドに上向きで寝てください。
Kさんに上向きで寝てもらって(鍼は刺したままです)
んじゃ右膝をグーと曲げて痛いところで止めてください
Kさんはグーと膝を曲げて、60度くらいのところで、イタッやっぱり痛いわといいます。
はいはい、で何処が痛いですか?
膝の裏
(おっしゃ膀胱経ね)と呟いて 、じゃあまた鍼を刺しますねぇ~と今度は左手の通里に刺鍼。しっかりと手応えをを感じてから、
Kさん力を抜いて楽にしててくださいねと言って、右膝をまず浅く屈伸してから AKAの要領で他動運動。痛かったら言ってくださいねーとだいたい80度くらい曲げた辺りで、Kさん痛くない?と聞きますと
ああ痛くない!曲がってますねぇと笑顔で答える
次はAKAを応用した抵抗運動を10回程行ってから、右太腿の伏兎辺りにある縦に10cm程の経筋病巣に2寸5番鍼を斜刺して10分置鍼、その後右の膝痛3穴と左の通里と共に鍼を抜いてKさんに起き上がってもらい、再び歩いてもらうと
ああ さっきよりもっと歩きやすくなってる!治ったんじゃない(笑)
まだ治ってはないですよぉ。Kさんの場合はせめて90度くらいは楽に曲がらないとダメですし、足首も全然硬いままですからまた痛くなると思いますよと答え、Kさんが油断して余計に膝に負担を掛けると元も子もないので、膝裏にあるはずの圧痛点に皮内鍼を刺入するのは止めて、じゃあKさんまた明日いらして下さいと今日の治療を終えました。
このようなKさんタイプの膝痛には、肘の膝痛3穴がほんとによく効きます。ミラクルかと思います。でもコレだけだと効果はそんなに持続しません! キチンと膝痛のタイプを見極めて必要なアプローチをしていかないといけません。
追記
Kさんは、治療を終えて、清算をして帰る際に受付けのウチの嫁はんに、
治っちゃったみたいよ ホホホと帰っていったらしいです。
そりゃちょっと気が速過ぎでっせKさん!お大事にm(__)m
もう1人の新患さんは、2ヶ月前にヘルニアと診断され、わざわざ所沢からいらしたのですが、結構大変だったのでかなり文章が長くなると思います。ですからその内時間がある時に書こうと思います。
その1
近所のKさん、85歳、女性。
午前中に直接みえて膝が痛いから診て欲しいと言われるが、
ちょっと今すぐは他の方の予約もあるので無理なのですが、今日の夕方ではダメですかね?と返事をすると、
近所だから何時でも来れると、夕方に予約を入れて一旦帰られた。
(すみません御迷惑をお掛けしますm(__)m)
と言う事で、夕方にKさんが来院。
歩くと右膝が痛いと言う。前は左だったんだけど、今は右の方が痛くなちゃって、困ったもんだわと両膝を擦っておられます。
歩くと膝の何処が痛いんですか?とちょっと歩いてもらうと、
アタタ、この辺かな、いやこの辺、ん~全部痛くて何処が痛いか分かんないのよ といわれる。
膝全体が痛い!
はい、前が痛かったり後が痛かったり…
どのくらい前から痛いんですか?
もーだいぶん前、何年も前よー
病院で何か治療はされたの?レントゲンとかは?
病院は行ってます。痛み止めと湿布をもらってます。レントゲンはよく分からないわよ。とのことです
ちょっと触診してみると、膝全体が浮腫んでいて(湿ですね)、周囲の軟部組織が硬くなっていました。変形は少しありますがそんなに酷くはなく、熱もありません。
湿布が膝蓋骨の上下と膝裏に貼ってあり、とりあえずここが痛いんだなというのが分かります。
で、痛み止めは何を飲んでるんですかね?分かります?と聞くと
カバンからお薬メモを出してきて、コレよと見せてくれました
かなり強い痛み止めのお薬です
今日はもう飲みました?
今日はここに来ると思ってまだ飲んでない
(おっ!それは助かった!、これはあくまで私個人の経験による私見ですが、痛み止めを飲んでいるのになお痛みがある場合には、お薬が強い程、それなのに痛みが強い程鍼灸は効かないように思われます)
ではちょっと鍼をしますね。膝の何処が一番痛いのかハッキリさせないといけないんで、先ずは肘のところに鍼を刺しますね。
(最初に膝全体が痛くて何処が痛いかハッキリしないという段階で、一番最初に鍼をさすツボは決まったようなもんですが)
ベッドに腰掛てもらった状態で右肘の膝痛3穴に、寸6の3番鍼を末梢に向かって横刺、8割方鍼を刺入。
痛いですか?
いや全然痛くない
でも私の手にはしっかりと手応えががありましたので、ちょっと立ってみましょうと立ち上がってもらう
?
大丈夫ですか?では鍼は刺したままですがちょっと歩いてみてください。
Kさんはおずおずと歩き始め、??あれっ痛くない!治ったの?と聞いてきます。
いやいやそんな簡単には治りませんよと私
今のKさんの歩き方は、膝関節も足首もほとんど動かしていないから痛まないだけです。長いこと痛かったのでこういう歩き方になったのでしょう。
では今度はベッドに上向きで寝てください。
Kさんに上向きで寝てもらって(鍼は刺したままです)
んじゃ右膝をグーと曲げて痛いところで止めてください
Kさんはグーと膝を曲げて、60度くらいのところで、イタッやっぱり痛いわといいます。
はいはい、で何処が痛いですか?
膝の裏
(おっしゃ膀胱経ね)と呟いて 、じゃあまた鍼を刺しますねぇ~と今度は左手の通里に刺鍼。しっかりと手応えをを感じてから、
Kさん力を抜いて楽にしててくださいねと言って、右膝をまず浅く屈伸してから AKAの要領で他動運動。痛かったら言ってくださいねーとだいたい80度くらい曲げた辺りで、Kさん痛くない?と聞きますと
ああ痛くない!曲がってますねぇと笑顔で答える
次はAKAを応用した抵抗運動を10回程行ってから、右太腿の伏兎辺りにある縦に10cm程の経筋病巣に2寸5番鍼を斜刺して10分置鍼、その後右の膝痛3穴と左の通里と共に鍼を抜いてKさんに起き上がってもらい、再び歩いてもらうと
ああ さっきよりもっと歩きやすくなってる!治ったんじゃない(笑)
まだ治ってはないですよぉ。Kさんの場合はせめて90度くらいは楽に曲がらないとダメですし、足首も全然硬いままですからまた痛くなると思いますよと答え、Kさんが油断して余計に膝に負担を掛けると元も子もないので、膝裏にあるはずの圧痛点に皮内鍼を刺入するのは止めて、じゃあKさんまた明日いらして下さいと今日の治療を終えました。
このようなKさんタイプの膝痛には、肘の膝痛3穴がほんとによく効きます。ミラクルかと思います。でもコレだけだと効果はそんなに持続しません! キチンと膝痛のタイプを見極めて必要なアプローチをしていかないといけません。
追記
Kさんは、治療を終えて、清算をして帰る際に受付けのウチの嫁はんに、
治っちゃったみたいよ ホホホと帰っていったらしいです。
そりゃちょっと気が速過ぎでっせKさん!お大事にm(__)m
もう1人の新患さんは、2ヶ月前にヘルニアと診断され、わざわざ所沢からいらしたのですが、結構大変だったのでかなり文章が長くなると思います。ですからその内時間がある時に書こうと思います。